詩の日めくり 二〇一四年十一月一日─三十一日/田中宏輔
おれの乳首さわってみ。」
ふざけ合った。
「ほらほら、おれの乳首さわってみ。」
ケンコバが、ぼくに彼の脇のしたをさわらせた。
「これ、イボやん。」
「オレ、乳首3つあるねん。」
「こそばったら、あかんて。」
ああ、楽し、と思ったら目が覚めた。
二〇一四年十一月十二日 「かわいいおっちゃん」
きょう、近所のスーパー「フレスコ」で晩ご飯を買ってたら、ちょっと年下かなと思えるかわいいおっちゃんがいて、見たら、見つめ返されたので、目線をそらしてしまった。目線をそらしても、まだ見てくるから、近所だからダメだよと思って、顔を上げないで買い物をつづけたけど、帰ってから後
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