短歌そのた置き場/朝倉キンジ
では起きることは
すべて初めての実験に属する
確実にわかっているということすら
その実験の意義を失わない}
心意においてどこかでうつろう
質量の流れを感じたり
発光ダイオード灯の青いひかりが
強い勢力をもっていると思うこと
これらはフェヒナー則に触れているけれど
それは私という主体が系に含まれるためなどだ
考えが行われている別空間と
有機反応系の身体のほか
現象に対する同時感受性を
高めるペルソナ機構をもって
銀の矢車菊を驚くようなその瞬きを
世界の構成要素の一と見なすとき
痛みが伝わる最終部位を自我といい、
それが消えていく方向を未知という
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