感電のさなかには痛みなど感じていないものだ/ホロウ・シカエルボク
 
つめなければならないのだ、地球の話をするなら、それを構成するすべてのものを語らなければ地球というものは正しく伝わらない、夢見心地の子供にならそれでもいいかもしれない、だけど近い将来いつか必ず死を迎えるだろう人間がそんな真似をしていてはいけない、現実とは、ひとつの大きな流れに乗ってのんびりと漕ぐものではない、どんな流れの上に居ても、自分がなぜそこに居るのかということにひとつの指針を持たなければ、それはどこかで紛れ込んだごみや木片と同じ程度の意味しか持たない、そして驚くべきことに、ごみや木片のように生きている連中はこの世界にはごまんといる…他人の生活に首を突っ込んで判ったような口をきいている連中のこと
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