感電のさなかには痛みなど感じていないものだ/ホロウ・シカエルボク
れはしかたがないことだ、闇雲に泳ぐ時代、歩をとめて考え込む時代、そのあとには、それらすべてを理解しようとする時代がやって来る、人生のほとんどを掛けてそこに辿り着いた以上、大いなる矛盾と真理の渦に巻かれ飲み込まれる日々に足を踏み入れるのは当然のことだ…心理のすべては流動的に変化していく、昨日の悟りは今日の過ちに思え、いつか傷だったものから生命力とでも呼べそうな光が溢れ零れてくる、真っ暗な闇の中に放り込まれたと思ったら瞬きの間に光の中に立ち尽くしている、すべての道がすべて以上のことを語りかけてくる、それらすべてを拾い上げることは到底不可能だ、自分で選択するという意思だ、なにを選んでなにを捨てるのか、な
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