幻日逃避光/あらい
 
たまえ

 水銀燈から放出された在り来たりな夜は粛々と瞬いて、 破れ目を作り出す一斗滅んで欲しい。
 穢れも薄らいで新たなものとして 知らぬ言葉を置き換えて 白骨に対し記憶は遺るから どんなに知らぬふりをしても彼方は射て
 ――ざまあみさらせ
 誂えた正解は自乗根を彼奴アヤツって 模倣にしか至らず 然し咎める者も無し。
 未知数の綴らの彼方はしらず 時の終焉に向かい入れられる 祝福を繰り返す永久機関の涙は 嵩に成り果て零れていた 和らぎの頬に震え なだらかな流星を数え。積み上げる輝石に今は仕立て上げる、末路だ 樹海に堕ちた骸に憐れと問おうか。らくに海に投げ出されたこの身に咬ませ
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