吟遊詩人の歌/ホロウ・シカエルボク
 

我々が目を閉じていることを知っているに違いない
もしも銃を持っているなら手入れは怠らないように
誰だって一度や二度、派手に狙われることがあるものさ
昨日歩いた道に戻るよりは
まだ行ったことのない方向に足を向けてみるべきだ
同じ道ばかりを行き来しているとやがて歩くことが苦痛になる
それは筋力や体力とは何の関係もないものに起因している
昨日知らなかった重みはいま手のひらにあるか
それが感じられるなら今夜は上手く眠ることが出来るだろう
薬で死んだ蜜蜂が窓の珊で消炭に化ける
繋がれた飼犬の遠吠えは威勢のいい酔っぱらいのようなものだ
こめかみに銃口を感じさせる戯れは
決して後ろ向
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