空瓶/ホロウ・シカエルボク
 
仲間を作らなかった
あまり必要だと思わなかった
ヤギを誘ったのは気まぐれみたいなもんさ
クスリも女もやらなかった
そんなものになんの興味もなかった
俺はとにかく
たくさん人をぶっ殺して死刑になりたかった
どうしてかって?
俺にもそんなことはわからない
ただ自分がそうしなければならないことだけがわかっていた
初めて銃を手にしたとき
ゾクゾクしたぜ、こいつが俺を地獄に連れて行ってくれるって
沢山の人間を傷つけたけれど殺しはしなかった
それはここぞという時にとっておきたかったから
腹に響く火薬の音
血塗れで転がるやつら
あらゆる種類の泣き声や呻き声
悲鳴
セクシーだっ
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