ネット詩とビート/藤原 実
 
---IX 早くも身をひいて)



   「エミリ・ディキンスン 」


「親愛なる友よ------手紙は、肉体という友人がなく精神だけなので、私にはいつも不滅のように感じられます。」
              (『エミリ・ディキンスンの手紙』山川瑞明、武田雅子編訳/弓書房、より)

 


ネット詩がニュー・ビートだとしても、ぼくじしんは詩朗読というのに強い興味はないし、ビート詩がとくに好きなわけでもない。たとえばギンズバーグは嫌いじゃないが、あの予言者ふうのおおげさなくちぶりをすっかり受け入れるのはなんだか恥ずかしい。

むしろその対極にあるような
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