ネット詩とビート/藤原 実
い、というのはもしフィンガー・ペインテングができるくらいなら、彼らは芸術をつくれる。)
(中略)
スポークスマン芸術家と客観的文化の関係を示す、もっと簡単な例がある。この男はもっと弱い詩人で、もっとビートにちかいといえようか。しかしうぬぼれが強かった。ビート・スポークスマンではない、ほかの詩人の朗読会で、朗読をやめさせようとして、彼はさけんだ、「こんなガラクタをきくな!Xをきこう!」彼の策略は、自分の地域だけが現存する文化であるようにしよう、ということだった。そうすれば自動的に、彼は芸術家となる。
(グッドマン『不条理に育つ』--
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