17歳 砂に何を埋めた?/瓜田タカヤ
 
感がそうだろう。

それはチープであるのかもしれない。けれど正しい。
そもそも「真実」なんていう抽象的な事柄自体を
語ろうとしているのがチープであるのかもしれないのだし、
実のところ真実の正体は、人間にとってそれほど都合良く、
劇的に回転する歯車ではないのだろう。

でもきっと
いつかそれは、出現する。
それはすでに、子供の頃に出会ったのかもしれないし、
また、死ぬ寸前に現れるのかも知れない。
それはまったくのくだらない瞬間や、
予想だにしない後付的現象として、
通ってきていたのかもしれない。


「これ盗んできだ(これ盗んできた)」

毛内が50ccの原チャ
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