窓/いとう
ねぇ、あけみ。 テ
(僕の声は震えていて) イ
君はもう、死んでいるんだ
(あけみは不思議そうな顔で) レ
わかってる。僕のせいだ
(僕たちは見つめあったままで) テ
君を悲しませるようなことを僕がしたから
(僕たちは隔てられていて) イ
君は死んだんだ
(月明かりはあけみだけを照らして) レ
あけみはいつまでも不思議そうな顔をしている テ
僕はまだあけみを見つめながら
でも大丈夫
覚えているよ
僕が
いつまでも覚えているから
君のことは
忘れたりしないから
ずっと一緒にいるか
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