窓/いとう
 
るから                         そう
                                覚えている
僕はいつのまにか泣いていた                   いつまでも
あけみはいつのまにかいなくなっていた              覚えている
僕は窓を閉めて
泣きながら眠った

                              …コロシタノネ


目が覚めると
窓に
血糊の手形がついていた
そんなことしなくても覚えているのにと
少しだけ
苦笑いした




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