妙に冷めた口をきくやつらばかりだ/ホロウ・シカエルボク
 
吸ではなかった、俺は身体を起こし、そいつと見つめ合った、そいつは顔の両脇についた目で俺のことをじっと見ていた、あの目には俺の姿はどんなふうに見えているのだろう、俺はぼんやりとそんなことを考えた、それから、何かを言わなければいけないのかと思った、巨大な蛇の興味を引くようなフレーズなんて何も思いつかなかった、「ここは密林じゃない」悩んだ結果口にしたのはそんな言葉だった、「密林じゃないんだ」、おかしいな、と口にしながら考えた、こんなとてつもない大蛇がとぐろを巻けるようなスペースは俺の部屋にはない、といって、夢だと言い切れるほど俺はまどろんでもいない、いったいどういう状態なんだ?目を凝らしてみたけれど大蛇
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