狼狽える詩人どもに/ホロウ・シカエルボク
 
もしれないと思うくらいのきっかけにはなる、もちろんそれは幻想に過ぎない、そう、いま俺は口にしたばかりじゃないか…「誇らしいと思える羅列はない」それでもさ―多かれ少なかれ、遅かれ早かれ、望もうが望むまいが、そんな世界の中で生きていかなくちゃいけない、器用な動物たちが、どんぐりの背比べに精を出す世間さ―そういうやつらは実にせせこましい手段ばかりを使うぜ、みみっちくて…見てるこっちが恥ずかしくなるくらいさ―だけど突っついてやるなよ、口を開けばクソだのクズだのと…まるで痴呆症の老人のような言語感覚だ―だけどあいつらにとっちゃ、それが聖剣なのさ…エクスカリバーってやつだ…OK、慣れるなよ、落ち着くな…俺は自
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