狼狽える詩人どもに/ホロウ・シカエルボク
痛みは、人生においてもっとも忘れ去られ、そしてもっとも訪れるもののひとつである、そしていつでも、初めてやられたかのように必ずダメージを残す…それが感情のように語られるようになったのはいつ頃なんだろうか…?マグカップを口から話すとき思わずため息をつく、日常には誇らしいと思える羅列がない、そこいらを掘ってもなんの成果もないことはとうに理解出来ている、けれど…無意味なことは必ず否定しなければならない、そうさ、それをしなければ…一生をただ器用なだけの動物として終えることになる―カフェインはほんの少し脳味噌をクリアーにする、ほんの少しだけ…泥水がプールの水になるくらい…それでも今日この日なにかが出来るかもし
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