くるくる魔法/ふじりゅう
意識不明の君は
あっち向いてホイを繰り返している
専門学校はまだ始まらないのかい
柔らかなほっぺをつねってみた
誰も知らないことにした
悪いとはわかっているけど
動かない乗り物にずっと乗り続けられない
分かってはくれない人民は
手と手を繋いで笑顔を交わしていた
夢か現実かどれでもないココで
静かな生命だけが共通していた
指でくるくる回した
魔法を唱えたかった
君は一途だったけど
綿のように軽かった
憐憫の装置が僕を巻き付ける
どこにも行かないでと ぴこん!ぴこん!
魔法を唱えたかった
指で眉間の上をくるくる
君は一途だったけど
何故か綿のように軽い腕
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