くるくる魔法/
ふじりゅう
い腕
憐憫の装置が僕を巻き付ける
可哀想な地球のかたほとりで
静かな生命のままで
意識不明の君は
たゆたうゆめの中であっち向いてホイ
どうかどこにも行かないで欲しい
僕はそろそろ静けさにも飽きたけど
夢でも現実でもないココが
ガラスのようにぶち割れることを想って
ただどうしようもなく横の部屋で
軽口で談笑してたから豆腐をぶつけたい
眉間の上の方を指でくるくるした
魔法を唱えたかった
さよなら
戻る
編
削
Point
(0)