<詩「あるなんでもない日」、「白き神の抱擁」、「婚礼」、「カフェ」「君の来る日」、「山城合戦」、「冬.../タカンタ、ゴロキ、そしてパウロ
姫の黒髪をつかみしとしたとき、姫、川に身を投げぬ
忘れ草をも植えては見たが、あとに思いの根が残る
数年の後、城焼けし跡はみずみずしき緑にあふれけれ
「冬の街」
黒い廊下の奥の微笑
あなたの薔薇色の唇が
死者と雪の帯が
蒼白い樹氷を照らしていた
冬の街
鶫が羽ばたいていた
そして破壊された地に吹雪はきた
それから物言わぬ書物、先の空き地、ハンマーの音
ほんのすこしの光、氷った女神の輝ける美
静寂の霧、凍りついた草原
慰め、誠、自由、愛
最後に倒れていたぼくたちが歩きはじめた
散文詩
※以下の作品は、作成中の小説「由梨絵(施設に住む子供
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