飲み込むそばから消えてゆく(たとえばあまりにも膨大な嘘が)/ホロウ・シカエルボク
しいものは手に入らない、いいかい、定義出来るものに真実なんてない、言語化出来ないけれど一瞬で理解出来るもの、真実なんていつだってそんなもんだ、そしてそれは生きてる限り次々と形を変えていく、着いてこいと…着いてこいとそう言っているんだ、俺はずっとそいつを追いかけてきた、血眼になって、息を切らせて…途方もない時間が流れた、過ぎてしまえばあっという間だった、本当にそんなものがあったのかと思えるほどにだ、残された時間のことなんて想像もつかないが、俺はきっと同じように挑み続けていくだろう、澱んだ目で定型文ばかり吐くような人間になりたくない、俺はいつでもてめえの眉間をぶち抜こうとしてるのさ、なあ、そうだろうロ
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