日々の垂れ流し050402、木蓮に連なる/A道化
 
 この近くの木蓮と何処か遠くの木蓮が通じ合ったことがあった。見る眼球の違いにより感じ方も異なっていたけれども、それでも木蓮に目を留めた、という一点、それで充分、強い強い糸がその一点を通った、少なくとも、そう感じた。


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●花の泥

     A道化


ぼやけた公園
の春
の木蓮
に焦がれる
泥っぽい
目の


わたしを見過ごす 
木蓮の
天鵞絨重ねの手 と手の
奥まる翳り から 
上向きに立つ
匂い


湧き上がる 匂いを
独占する空
の無言 の濃厚  
ただ 
重く ぬるく 呆けた 
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