22年間 詩なんてものは書いたことなかった/蜜
た。でも勉強はしなかった。
若さとは無限の可能性を秘めている。
こんな言葉は嘘だ。
勉強をしても無理なのだ。
限界があるのは、中学生の頃にすでに気づいていた。
校内でイベントがあった。文化祭のようなもので、クラスの代表が何か作品を出す。
評価もつけられ、一位○年○組 と、イベント終了後には発表される。
私は絵を描いた。
得意、と言うほどでもないが絵を描くことは好きだった。
しかし何て皮肉か 絵を描くのがそれほど好きではない同級生の作品が選ばれてしまった。
私にとってとても残念なことだった。
例えるなら 普段は学習面で良い成績を残せない児童が、運動会のときにこそ本領を発揮し
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