22年間 詩なんてものは書いたことなかった/蜜
揮し 見事一等賞をとれるかも、という滅多にないチャンスを逃したような気持ちに似ていた。
その絵に添えた「詩」のようなフレーズを「詩」として発表してみてはどうか、と担任が提案し、私は言われたままそのようにしてみた。
「本当はね 意味なんてなかったんだ」
イベント終了後、順位が発表された。
絵が好きではない男子生徒のクラスが1位になっていたので、もう結果に興味はなかった。
「詩」は新しい試みだったそうだ。
私のクラスは特別賞、なんていう どうでもよい くだらない賞を受賞した。
その時、何を書いたのか覚えていない。正直言えば 意味なんてなかった。
頭の良くない高校生になら口汚い
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