小学生日記「下から燃える」/瓜田タカヤ
 
早くコインを流し込んだ。

しかしもう100円を入れなくてはならないので、結局立ち止まって
普通に金を入れる。がオレタチは本気だ!
そんな中途半端な間の事など誰も突っ込まないのだ。

毛内は俺達の待っている方へ帰ってきた。その顔は子供よりも
子供らしい笑顔であふれていた。
オレはやり遂げた!と言っているようだった。
バトンはおまえ達に渡したぞ!と言っているようだった。

次はオレの番だ。大人に見つかって怒られるかも知れない。
学校にばれて、女子にスケベと罵られるかも知れない。
パパにばれてしまって
「お金が無かったのか?」
と微妙にずれている質問をされるかも知れない。
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