小学生日記「下から燃える」/瓜田タカヤ
 
らない。

なぜなら、通りの車や他の大人歩行者などに
小学生が昼間にエロ本購入しているのがばれて怒られたら
この計画はすべてアウトになってしまうからだ。

それを三回繰り返し
最後の三回目の奴がエロ本を回収するという安易な作戦だ!

小学生三人組の俺達は色んな意味で興奮しながら
計画が実行に移された。

まず、毛内が200円を握りしめて金を入れに行った。
オレと中畑は、10メートルほど離れた道の角で見守る。

片側1車線の寂れた田舎町の、何でもない気候の午後。
毛内はまるで、塾に行くかのような冷静さを装い、エロ自動販売機を
通り過ぎるか通り過ぎないかの瞬間、素早く
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