旧作アーカイブ5(二〇一六年四月)/石村
{引用=*筆者より――ちやうどこの時期、十二年書けずにゐた詩作が復活して三ヵ月が経ち、十二年分のマグマの噴出が落ち着いたこともあり、いま読み返すと力が抜けてゐる感があつてそれが良い方にも悪い方にも出てゐるのが見て取れる。またネット詩なるものの存在を知り現代詩フォーラムや「文学極道」への投稿を始めた頃でもあり、他の詩書きと交流が始まつたり評価を貰ふやうになつたせいか心気散漫、雑然としており、それが書くものにも反映されてゐてやはり作風が雑然としてゐる感がある。随分愚劣な作品もあり我ながら失笑させられる。一方で今でも非常に気に入つてゐるものもいくつかある。短詩の試みを始めたのもこの頃で、暫くの試行錯誤を
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