バッド・アティチュード/ホロウ・シカエルボク
 
とのためにいつもいつも指先を動かしているせいか、俺は時々詩を書くという行為を、自分を解剖しているようだと感じることがあるんだ、内臓なんてたとえを使いたがるのはそのせいさ、自分の腹の皮膚を鋭利な刃物で慎重に裂いて、内臓を引き摺り出しているみたいだと感じる、そのとき聞こえる音や、指先に残る感触のことを、センテンスに変換しているんだって、つまりそれは、俺という思考のホルマリン漬けみたいなものなのさ、俺の部分的な死体だ、煙が出るくらいに稼働した、ある種の感覚の部分的な死体なのさ―俺はそれに理由を必要としない、これは何度も書いてきたことだ、なにかしら自分にとって意味のあることだからそれは作り出されるのだろう
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