バッド・アティチュード/ホロウ・シカエルボク
 
ろうし、長いこと作り続けることが出来ているのだろう、それ以上どんな意味付けが必要だというんだ?余計なことを話したがる連中が多過ぎるんだ、プリンの作り方の話ばかりして、いつプリンを作っているのかわからないような連中、ウンザリするほど居るだろう?作り方は作り方であり、作ることは作ることだ、それは一見同じことのように思えるけれど、まるで違うふたつのことなんだ、同じだよ、君、そんなもの誰も納得したりしない、もっともらしい話が大好きながらんどうの頭蓋骨がカラカラ言いながら集まって来るだけだ、そんなやつらの仲間入りを果たしたいのか?俺は御免だ、吐気がする、高い服を羽織って、高い人間であるみたいな振る舞いをする道化には用がない、とにかく俺は、なにかを書き続けなけれならない、内臓を引き摺り出して、青褪めた顔でにやにやと笑いながらそれを両手に持ち、そこらの連中に差し出したり臭いを嗅がせたりして、喜ばれたり首を傾げられたり、鼻で笑われたりするのを楽しむだけだ、さあ君、少しは理解出来ただろう―それがどんな道だったかなんて、歩いてきた人間にしか語れないものなんだよ。



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