バッド・アティチュード/ホロウ・シカエルボク
 
俺は言葉など信じてはいない、言葉それ自体は、部品のようなものだ、それをネジに例えるなら、誰が見たって同じネジだろう、でも、それをたとえばネジ本来の目的で使用せずに、テーブルいっぱいにばら撒いたら、それはもしかしたらネジでありながらネジでないものに見えてくるかもしれない、回転させれば小説にだってなり得るんだ、つまりはそういうことなんだね、俺が信じている形態というものはさ、もちろんそれはいくつもの意味を持つことが出来る、あえてネジというものにこだわることも出来るし、ネジであることなどどうでもいいといった見方をすることも出来る、ネジ以上、ネジ以外の意味を、同時にいくつも持つことが出来るんだ、そんなことの
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