生き続けろ、ひとつの言葉がひとつのことだけを語っているわけじゃない/ホロウ・シカエルボク
種が発芽する夜には、こうしてとりとめもなくイメージを羅列していくのさ―それは俺のなかの釈然としない感情をデフラグする、多少アクセスしやすくして、適度に朧げに理解出来るように促してくれる…詩人は言葉に頼り過ぎるし、格闘家は拳を信じ過ぎる―俺の話すことにはとりとめがない、けれど、そこに何もないわけじゃない…真実はフレーバーのようにしか存在しないものだ―回転を繰り返すディスク、聴き慣れたフレーズはいつも同じように聴こえるわけじゃない、認識や感覚の僅かな誤差、そいつはたまらなく刺激的に脳髄を腫らしていく、生き続けろ、ひとつの言葉がひとつのことだけを語っているわけじゃないと…摩耗していく肉体に新しい血液を送
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)