生き続けろ、ひとつの言葉がひとつのことだけを語っているわけじゃない/ホロウ・シカエルボク
を送り込む、書き続けるからには易々と目を閉じることは許されない―爪切りと耳掻きと綿棒、床に転がるすべてを隅にまとめて、眠る前にフレーズの闇の奥へと繰り出していく、もう少し書き進めようか、もう少し手ごたえを得るまで…道化に化けるまでにはまだ少し時間がある、俺は俺自身をハチの巣にするためのマシンガンを持っている、弾は腐るほどある―そして、吹き飛ばすべき愚かしい塵も…銃声が轟いたら目を見開くんだ、俺の血飛沫は鮮やかにデジタルに飛散するだろう、空の薬莢が欲しいならいくらでも好きなだけ取っていきなよ、すこしも遠慮なんかしなくて構わない、衝動の過去に過ぎないそんなもの、俺は爪の先ほども欲しいなんて思わないからさ…。
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