ミライ/後期
あるのに、人間の舌には
約10000個の卑猥な響きが
分布している
そして、その乳の頭には
味のツボミと書く味蕾(ミライ)が
花開こうとしている
食べ物の味を感じる小さな器官だ
だから、ぼくらは互いの舌を
充分すぎるほど、味わった事になる
噛み切り、?み下したくなるほど
ミライを花開かせる
ミライは、タバコと加齢で衰える
ぼくは、タバコと加齢で衰えきった
ミライで、彼女の舌を味わっている
とても、美味しく
タバコも加齢も無ければ
どんな味だったのだろうか
想像が、出来ない
なぜなら、
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