クリスマスソング/秋葉竹
クリスマスイブに降臨する
ピッカピカの大天使、
クリスマスイブに舞い落ちる
さらさらの粉雪、
言葉と
こころと
理想と
夢とを
傷つけられて
千切られる寸前まで
折られた翼を引きずった
地上の天使が、
場違いでギラギラした
ネオンが点滅をくりかえす
私の街を歩いている。
汚れてしまった悲しみに
気もついていないんだろう
けっして俯かない?にあたる風と雪に
ピクピクと泣き黒子のあたりを痙攣させて、
でも、敵のこころを射抜くような
焼けつく視線で
前だけ見て歩いている。
私は、じゅんぱくなままなのだ、と。
もはや翼とは呼べ
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