白いうた/秋葉竹
すようにみた
君の白い眼、その冷たい眼。
君の顔が見えない
強い雨が目を刺すから
けれど本当は
君の冷たい眼を見返すだけの
強い心を持っていないんだ
残念な
バケモノの物語を
螺旋階段の上から
聞かせてくれた、ね、君
だれにも相手にされずに
でも、裸足で走っている
ぼくのことを憐れんでいる
悪魔の、君。
世界なんて
いつ滅んでも
おかしくないでしょう?
って、
だから
そんな報告書
ぐっちゃぐっちゃに丸めて
スローカーブで
ゴミ箱に捨ててよね!
って、
その刹那なぜか
君はぼくの眼をみて
くすぐっ
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