たぶんどちらでもいいことだけど/ホロウ・シカエルボク
 
えて生きていられたのはいったいどのくらい前のことだろう?ある程度の歳をくったやつらはみんなそんなふうに考える、俺だってそうだ、でももう少し考えてみてくれ、あんたがまだ優しい世代のなかに居たころ、そいつはそんなにキラキラと輝いていたのかい?…俺はそんなことはなかったって言う、あのころは山ほどの明日を抱えていた代わりに、山ほどの未熟を背負わされていた、俺はそれが嫌いで仕方がなかった、そしてそれを他人のせいにしていた、少なくとも、そうだ、あのころ週末にキラキラと輝いていたとしても、それは、とりあえずなにも考える必要のない時間のなかにいるような気がしていたからに違いない、幼いということは馬鹿ではない、自分
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