ラストマン・スタンディング(或いは暴いた繭の中の)/ホロウ・シカエルボク
は違う種類の生きものだろう、そうじゃないか―?筋肉と、神経と、血と思考の連動を忘れてしまった文章になんて俺は何も感じない、だから無意味なものであり続けようとして―それはもしかして存在し続けようとして、と例えた方がいいようなものなのかもしれないけれど―もう忘れてしまうくらい昔からこんなものを書き続けている、まるで思考回路を冷ますために汗をかいているみたいにさ…俺にとってこれは、冷却水みたいなもんなんだ、こうしたときに書き綴るフレーズが、体内のどこかにあるタンクのなかに溜め込まれているのさ、いざというときに全身を循環するようにね―ああ!夏の夜だ!近くの道路では煩わしい祭りの準備が進められている、酒と、
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