いつの日かこの短歌たちを読み返す僕が笑ってくれますように/水宮うみ
 
々を心のまんなかに詩集みたいに大事にしまう



暗闇を生き抜いてきた僕たちは夜を彩る星になるのさ



「数学は分かんない」って言う君が何故か答えを持ってる気がする



僕の手を優しく包む君の手は四月のようにひかりを纏う



平日の朝も憂鬱じゃなくなった 学校に行けばあなたに会える



空き時間埋めろと人は言うけれどぼんやりするのが幸せなのです



田舎道ふと見上げれば星空が都会みたいにきらきら光る



少年は青空と君が好きだった 君の口笛で夏が始まる



昼寝する君が茹で上がらないよう団扇でそっと扇いでる夏



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