いつの日かこの短歌たちを読み返す僕が笑ってくれますように/水宮うみ
 


宿題が終わっていないこんな日も世界がキラキラしていて憎い



大好きなバンドが解散しちゃっても生活は続く僕達は生きる



寝転がり読書をするという幸福栞を挟むの忘れて眠る



君のことなにがあっても絶対に…! ここで一旦コマーシャルです



もう君のほんとの笑顔見れないなプリクラだけしか残ってないから



「別れたくない」って言えなかったから僕は優しい人間止まり



わたしたちあたたかい光いつだって浴びているんだ愛されている



これから先なにがあっても大丈夫君は笑顔の才能がある



行く末に無関心ではいられない死についていつも話したがる祖母



数学が嫌いな彼女は数学に殴りかかっていっつも負ける



最悪な世界の終わりみたいな日もいつか思い出に変わっていくのだ



好きすぎて頭がどうにかなっちゃいそうアイスを食べて恋熱冷ます



ネッシーを一緒に目撃するとかで君と特別な仲になりたい



はにかんでピアノと遊ぶ君という天使がいるから天国はここ


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