ばらまかれて勝手に意味を作り上げていく(もうすぐ日付が変わる夜に)/ホロウ・シカエルボク
来る、彼らは羅列に身を投じることによって、自分がいつか眺めたとんでもない闇の中に隠れていたものを知る、もちろん、それが知ることが出来る領域にあれば、ということだが…知ることが出来る領域にある、俺も以前はそうだと感じていた、とことんまで突き詰めればそれはきっと明らかな姿をいつかこの目の前に晒してくれるだろうとそう思っていた、だけどそれはそうじゃなかったんだ、こんな羅列の中に飛び込んで行こうなどと考えた時点で―イメージが持つ意味を手段として選択した時点で―それは生涯目にすることの出来ない逃げ水のようなものなのだということを、ある地点で急に気付くことが出来た、それがたまたまだったのか運命だったのか、ある
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