ばらまかれて勝手に意味を作り上げていく(もうすぐ日付が変わる夜に)/ホロウ・シカエルボク
あるいは俺自身の持つ力だったのか、それは判らない、ただそれはある時スライドが切り替わるみたいに入れ替わったのだ、知ることは出来ない、だから追いかける価値がある、俺はシフトチェンジをした、のめり込むように叩きつけていたイメージを姿勢を正して並べていくようになった、つまりそれは情熱の段階を越えたということだ、まるで戦いにでも赴くみたいに気を吐いて望んでいた作業を、パスタを啜るように行うことが出来るようになった、それは俺にとって確かな力の表れだった、こうしたものに傾倒するやつらは得てして大きな勘違いをする、それに臨む姿勢や、エネルギーの質量や、並外れた集中力や―ある種の傲慢さなんか、実によく目にすること
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