ばらまかれて勝手に意味を作り上げていく(もうすぐ日付が変わる夜に)/ホロウ・シカエルボク
わりに、抽象的な説得力とでもいうようなものが必要になってくる、一見訳の判らない言葉の羅列が誰かにとって深い意味と成り得るのはそのせいだ、それは例えば言葉そのものが持つ意味ではなく、羅列が持つ意味であったりする、ひとつの意味が意図的にみっつ並べられると、最後には新しい意味が生まれている、そういう読み方が好きなやつって決して少なくない―そういうものを書いている俺が言うんだから間違いない―彼らは知っている、何故これが羅列されているのか、何故これがこのサイズを必要としたのか…そうしてその渦の中に飛び込んで鼻息を荒くしている、それはイメージによる過去の再構成だ、そして再構成には必ず検証というものが付いて来る
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)