けれどたしかにそれはいつも暗示されている/ホロウ・シカエルボク
 
はただの傍観者であって、お前になにかしらの意見を言う立場の人間ではない、いや、そう望まれればそうすることだってある程度は出来るけれど…それを望まなかったのはお前だったのではなかったか?まあいい、そこにどんな選択肢があるにせよ、所詮助言なんてものに有難がるような価値なんてありはしないんだよ、それはひとつの確かな真実に違いないぜ、助言なんて愚かしいものさ、なあ、どうだい、つらそうだね、いっこうに楽になる気配がないようだ…どうしてそんなふうに俺の顔を見ている?お前はいま助けを求めているような目をしている、でもそれは俺とは関係のない話だぜ、お前の救いとは…俺にそれが持つ価値など理解出来るはずもないじゃない
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