けれどたしかにそれはいつも暗示されている/ホロウ・シカエルボク
ないか?判るだろう、お前がなんのためにそれを喰らっているのか…その意味さえ俺には理解出来ていないんだ、掘り起こしたり、喰らったり、蒸し返したり、蘇生させたりすることにいったいどんな意味がある?一度死んでしまったものは、死んでしまったという以上の意味を持つことなんて決して出来ない、そんなこと俺が説明するまでもないことだと思わないか?―ああくそ、また無駄口を叩いてしまった、どうした、そんなに咽込んで…呼吸がし辛いのか?なあ、馬鹿な真似をしたよな、お前は本当に馬鹿な真似をしたよ、それとも己の精神を、肉体を過信し過ぎたのか?なあ、俺にはお前がもう長くないみたいに見えるよ、青ざめて、痙攣して…もはや俺に出来るのは冥福を祈ってやるくらいのことくらいかもしれない、だから安心しろ―なんてことはさすがに言えはしないけれど―ああ、お前自身が、泥土に埋もれていこうとしているのが見える、もはや、その場所にはもう誰も居なかったことになる、もうすぐ…。
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