幾百億、幾千億の詩(うた)の詩(うた)/秋葉竹
 
い。

街は、あなたが必要です。

かこの罪の許しを乞う
いまの醜いかたちの心をくるんでもらいたい、
忘れてはいけない、とおい街からつづく
眼にはみえない無垢な祈りのリボン。

蝶々結びにされたリボンは、
ゆうらり ゆうらり
蝶々の速度で
淡い愛情の花びらの許しのなかで、
照れながらでも、揺れるのです。

街は、あなたが必要です。

かたあしで立つと、ゆれる街
平気な顔して「酔ってないからね」って、
夜は寒いの 知っているからね、って、
キラキラみえるんだね、星たちの伝説の
姿を描く白い糸
それさえ凍って震えているんだね、って、

街は、あなたが
[次のページ]
戻る   Point(3)