ロボウティー「天動説の子ども」について/田代深子
 
しれない「なりゆき」に任された行運びであって、それがストレスをもたらす。言葉運びのリズムがまったくつかめず、流れに乗っていくことも難しい。
 いまひとつ、

 それはまったく自然なことです
 それはとても不自然なことです
 それはまったく不自然なことです
 それはまるで自然なことです
 それはまるで自然なことです

という、定型フレーズを意識的に繰り返すにもかかわらず、その挿入の仕方に規則性がなく、かといって不規則がもたらす効果もないため、むしろ小手先の技法に感じられてもどかしい。
 上記二点を検討し書き直せば、大幅に洗練されてくるだろうと思われる。内容を重んじていると推測しう
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