夢(一) 全文/沼谷香澄
ではなく、愛。性ではなく、性ではなく、愛。私は、一生に一回だけ、父を抱きしめなくてはならないのだろう。そういう意味で私は父を愛しているのだろう。}落とされて足元に泣くあかんぼは縋る事しかできんだろうが
磯の臭いが続く。
もしそこに山がなければ今ごろは焼き殺されていたことだろう
{引用= お父さん流される人生はどうでしたか?苦しいとか嫌だとか言わなかったけれど、言いたくなかったですか?酒と煙草だけは老いて衰えるまで絶対に辞めなかったことが、唯一の抵抗、意思表示、存在の主張だったのでしょうか?違いますね。
存在は、主張する必要がないことを早くからお父さんあなたは知っていた
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