復興/葉leaf
 
巨大な沈黙が降り注ぎ、忙しなく部分同士が交信している大地は惨劇に見舞われた。大地には至る所に中心があり、そこから水平線や勾配が限りなく伸びていき、無数の表現を作り出していた。大地が低く降りていくところには、もう一つの大地、すなわち海が流動しながら別の夥しい相貌を生み出していた。沈黙はその衝動と禁止の葛藤ゆえに激しく大地の交信を攪乱し、大地は互いに音信不通となり、絶望的な孤独に耐え切れず少しだけ身震いした。大地に寄り添う海は大地の稀少な孤独に驚き、少しだけ髪を揺らした。

海岸には堤防が建設されていた。堤防の手前には延々と防災林が植樹されていった。たった一枚の陸地であっても道路によって複雑に区切
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