宮沢賢治メモ3?「答える」という在り方/石川和広
あるようだ。それは、タイトルの「永訣」=永遠の別れにも表れている。別れの辛さも表れている。しかし、それを、雪を取ってくるという言葉どおりの「注文」をうける形で表現するところに賢治の独自性と共にディスコミュニケーションが現われては来はしないだろうか?
ここは、不思議に「愛するものが死んだときには…」と「春日狂想」で歌う中原中也との違いが現われてくる。なぜなら「奉仕の気持ちにならなけあならない。」と賢治と同じ地点に立ちながら
奉仕の気持になりはなつたが
さて格別の、ことも出来ない。
と続ける。
ここで賢治のように「すべてのさいわいをかけてねがう」と崇高化させない。といって
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