小さなやつらの大きな終わり/ホロウ・シカエルボク
 
ったのよ、それ、大丈夫なんですか?って、そしたらね、中国の方じゃ腐りかけた肉ほど美味いらしいぜ、って平然と言うのよ!信じられない、だいたい、腐りかけ、なんてレベルじゃなかったのよ、あれはね、腐ってた、間違いなく―糸引いてるサラミなんて見たことある?摘んだ時点で判りそうなもんなのにさ…」俺は信じられない、という風に目をぐるぐる回しながら彼女の次のカクテルを差し出す、エミリーはそれを受け取って、のんびりと飲む間だけ静かになる…そしてもう一度言うのだ、あたしいつかあの男を殺すからね、絶対、絶対に殺すからね、と…


実際の話、俺にはそんなことどうだってよかった、ネシナ・エミリーはたまたま俺のバーの
[次のページ]
戻る   Point(4)