小さなやつらの大きな終わり/ホロウ・シカエルボク
 
ミリーは鼻の先を突きあげて二度頷く、「あんなの嘘っぱちよ」なんでそう思う、と俺は先を促す、「あいつね、たしかにデカいけどさ、目が弱っちいのよね、あたし思うのよ、あいつきっとホモ野郎だわ」俺は思わず吹き出す、エミリーが少し眉をひそめたので、違うよ、と言い訳する「そう見えなくもないからさ」そうでしょ?とエミリーは機嫌を直す、「なんていうか、卑屈さとか、劣等感とか…あの見苦しい腹には、そういうのが満杯に詰まってるに違いないわ、あの店のクソ不味いピザと一緒にね!聞いてよ、この前だって明らかに腐ってるサラミを平気で乗せるんだから…窯の中ですごい臭いしてたのよ!あたしさすがに止めなきゃいけないと思って、言った
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