創作童話詩/水菜
白い肢体をなげだして
赤く腫れた足先を水にひたして
あかくもえた空
なにもかも持っていった
白百合の花が敷き詰められた其処は
遠い記憶の夢の其処
自らを映し出す姿見を見るかのように
額と額を寄せては笑い
白い薄絹震わせて
手元を滑った白百合の花
あなた泣いていました
結んだ指先あの日の約束
蛹が蝶にかえる頃には
私はもう其処には居ないよと
頬杖付いて顔を隠したあなたにみられないようにと
冷たい水に浸したあしさき
まるで血をながしているようで
あなたを捜してつめたくなったの
わたし泣いて
あの日のあなたに会いに来まし
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