創作童話詩/水菜
 

白い肢体をなげだして
赤く腫れた足先を水にひたして

あかくもえた空
なにもかも持っていった

白百合の花が敷き詰められた其処は
遠い記憶の夢の其処

自らを映し出す姿見を見るかのように
額と額を寄せては笑い
白い薄絹震わせて
手元を滑った白百合の花

あなた泣いていました

結んだ指先あの日の約束
蛹が蝶にかえる頃には
私はもう其処には居ないよと

頬杖付いて顔を隠したあなたにみられないようにと

冷たい水に浸したあしさき

まるで血をながしているようで

あなたを捜してつめたくなったの

わたし泣いて

あの日のあなたに会いに来まし
[次のページ]
戻る   Point(5)